紙オタクのオタク語り

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天気の子が最高に気持ち悪くて大好きな理由 映画 感想

みなさんこんにちは、アイヤイヤーです。


天気の子を観てきたので感想を語っていきたいと思います。

いつも通りネタバレを含んでいますが、ネタバレ云々の前にそもそも観に行ってない人は今すぐ観に行くことをオススメします。
新海誠らしく、童貞臭くて最高に気持ち悪いです(褒め言葉)





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1.新海誠監督について
2.悪かった点
3.良かった点







1.新海誠監督について

前作の「君の名は」で一気にメジャーになりました。

私が初めて見た作品は「秒速5センチメートル」で、「雲の向こう、約束の場所」→「ほしのこえ」→「君の名は」→「言の葉の庭」の順で観ました。

作品を好きな順に並べると

言の葉の庭≫秒速5センチメートル=天気の子≧ほしのこえ>雲の向こう、約束の場所≫越えられない壁≫君の名は

です。

君の名はが好きな人を悪くいう訳ではありませんが、あの作品はご都合主義で日和った映画だと思っています。(最初観た時は三葉と同郷のカップルが出てくる=皆生きてるで終わりだと思っていました·····)


君の名はは大衆受けを狙った日和った終わり方で、あれで売れたから今後も日よった作品しか作らないんだろうなぁと期待値0で映画館に向かいました。

結果期待は良い意味で裏切れ、自分が観たかったものがそこにはありました。

パンフレットもお布施なので秒で買いました。



以下はネタバレを含みます











2.悪かった点

今回は良かったが悪かったより圧倒的に多いので、書く量が少ない悪かったところから書いていきます。


①劇中歌流し過ぎ、RADWIMPSに頼り過ぎ

死ぬ程流れてきますね·····。日常風景のシーンでテンポ的に流れるのはしょうがないと思うのですが、ラストとかはBGMだけの方が好きです。

天気の子はRADWIMPSの音楽あっての構成みたいになってるところありますし、君の名はみたいに内容が薄いから音楽で誤魔化す必要があった訳ではなく、しっかり内容で勝負して欲しかったです。


個人的には秒速5センチメートルや言の葉の庭みたいな昔作られた作品にピッタリの曲をエンドロール直前辺りから流してくれるのが好きです。


②君の名はの登場人物

蛇足です。
-1000000万点。
大衆に媚びるな


③設定の掘り下げ

今作はヒロインが普通の人間で無いことがストーリー的に重要だったので、積乱雲の中の生態系や島のこと、どうして身体が透けていくかをもう少し掘り下げて欲しかったなぁと思います。

帆高が東京に飛び出してきた動機周りも掘り下げが少し浅かった気がします。
とはいえ、そこはある意味で高校生らしさがありますね。

ただ①、②に比べれば本当に些細なことです。





3.良かった点

ほぼ全て
新海誠らしく童貞臭くて、気持ち悪くて、うじうじしてて良かったです。


例えば帆高がネカフェで寝泊まりしているシーンで、The Catcher in the Ryeがあります。
夢見がちな男子高校生って感じがあって非常に良いです。


帆高のモテない男子感がやや過剰ではありましたが、ラストで圭介にあってうじうじしている所とかキャラクターらしさが非常によく出ています。



見せ方もめちゃくちゃ上手いですね。

例えば花火の中にカメラが進んでいくシーン、他の作品でああいう見せ方が既にあるのかもしれませんが、私は初めて見た見せ方で、革新的過ぎて度肝を抜かれて鳥肌が立ちました。

ビルの屋上で花火大会の為にお祈りをするシーンも、晴れて夕日が出ると分かっていてもなお息を飲む程見せ方が上手く感動しました。

依頼と謝礼のシーンも、出てる手や金額で依頼主が分かるのが非常に良く書けているなと思います。
競馬のオジサンとかめちゃくちゃ勝ったんだろうなと思えますよね。


新海誠作品は全体的に背景描写が上手く、アニメだからこそよりリアリティがあると感じます。

建物錆び方とか当たり前のようでありながら、リアルならこんな風だろうなと改めて実感させられる印象です。



また、キャラもそれぞれよくかけていると思います。

陽菜はもちろん魅力的に書かれていますが、凪が1番ハッとさせられました。


どちゃクソイケメンな凪ですが、レインコートのデザイン(耳付き)等から大人びていながらも、年相応さが伺えますし、警察にバレて家を出なければ行けないシーンでJリーグ2020みたいな本があることから、姉の為に自分を犠牲にしながらもサッカーが本当に好きである事が伺えます。

全体的に可愛いし、凪は実質ヒロイン。
多分新海誠はおねショタが好きで、おねショタが何たるかを分かっているし、なんならショタが好きなタイプ。
僕には分かります。

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冷静に考えて、お姉ちゃん大好きな端正な顔立ちのクソイケメンショタプレイボーイで自信満々ながら性格も良くて、女装もするよって盛りすぎにも程があるだろ、いい加減にしろ!


夏海はキャラは憧れ(までは行かないけど)のお姉さんって感じで良かったと思うのですが、終始鼻が詰まった様な声がなのが気になっていました。

冒頭の、起きた?で童貞は落ちます(確信)。

新海誠は名誉童貞


圭介はしっかりカッコ悪い現実主義の大人って感じで、小栗旬すげぇなぁってなりました。

最後の最後で一歩踏み出しますが、それまでは視聴者と同じ一般常識もあり、家庭を失いたくない日和見主義な大人で声も相まって非常にカッコ悪いです。


警察官2人はストーリーの絡みが薄かったのが残念ですね。

リーゼントの方の現実主義な感じがいい味出てたので、もっと絡みが見たかった。


瀧は改めて見るとめちゃくちゃ陽キャのウェイって感じですよね。
バイト先の美人な先輩に好かれて、夢で見る景色を頼りに県を超える瀧くん凄すぎる·····。
比較で帆高の陰キャらしさが際立ちます



対比大好きオタクなのでなにも見てない→陽菜さんを見てるがすこだぁ·····


2人で希望を胸に(少なくとも帆高は)歩いていた坂道を、ラスト付近で寂れきっている中1人で不安を胸に歩いているのもグッド!



ラストに関しては、一緒に観に行った2人は会えるのが新海誠らしくない~って言ってましたが、私はそうは思いませんし、あの終わり方ならあのラストしかないと思います。


帆高は自分のエゴによって世界の安寧ではなく、陽菜を選びました。

だからこそ責任を取るためにも、自分が選びとった陽菜と一緒に生きる必要があり、その為にはラストで会う必要があると思います。

もちろんそれは自分の為に人柱を辞めた陽菜も同様です。

陽菜が自分で人柱を辞めたのか?は意見が別れるかもしれませんが、あそこで帆高の手を取ろうとジャンプした時点でそういうことだと思います。


圭介にフォローされましたが、2人は自分達が世界を壊した(もしくは元に戻した)罪悪感や罪を背負いながらも、それでも手を取って歩んでいくのです。

最高ですね(オタクスマイル)(ニチャァ)











今回はここまでです。
良い映画を観れたこと、久しぶりに気持ち悪いオタク語りを出来たことがあり大満足です。

だって、世界に知られず世界を変えてしまった2人が、世界の片隅で罪悪感を抱きながらそれでも生きていくの最高過ぎません?

最後に一言言うとすると、1番可愛いのは凪君だし、露骨にお風呂シーンがあるのでエッチだと思います。



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