紙オタクのオタク語り

紙オタクがmtg、小説、映画、ゲームなどについてダラダラと書いていくブログです。

陽だまりの彼女 小説 感想

皆さんこんにちは、アイヤイヤーです。


今回は久しぶりに小説について語っていきたいと思います。

語る作品は「陽だまりの彼女」です。

8年前の作品ですが、知名度は比較的高く、去年のブックオフの正月セールの時に名前だけ知っていたので買って積んでいたやつです。


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1.世界観、ジャンル等
2.感想







1.世界観、ジャンル等

世界観としては現代の一般的な日本で、普通の若者である主人公が仕事相手として昔仲良くしていたヒロインに出会い、物語が始まります。

ジャンルとしては少し悩みますが恋愛です。


Wikipediaによれば、「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」というキャッチコピーが話題を呼び、映画化され、100万部を超える売上だそうです。





2.感想

以下ネタバレを含みます。













2-1.ジャンルはなんだろう?

素直に見れば恋愛小説ですが、内容としては現代日本を舞台とした異類婚姻譚で、真緒のみファンタジーチックな設定ですが、それ以外は普通の世界です。


個人的には真緒が猫だという伏線があまりにも多く、一種の推理小説感がありました。


2-2.別れる評価

事前情報無しで読んでいましたが、2人が思い出の公園を訪れるシーンで猫であることを確信しました。

途中までは父親の迷惑をかけるかも、真緒が子供について曖昧な態度をとる感じから子供を産めないor不治の病かと疑っていましたが(ここは作者がミスリードを誘ってる感じがありますが)、抜け毛と消えた金魚のシーン辺りから違和感を抱き、病院のシーンで半ば感づきました。


確信したのは公園で抜け毛の後がない事がわかるシーンですね。

抜け毛(円形脱毛症)ではない→ならばなぜ?→真緒が言ってることが本当だとしたら?→夏毛から冬毛に生え変わる→動物→これまでのを踏まえたら猫だろうなぁ·····って感じです。

判断材料としては犬を嫌がる、真緒が作るご飯の魚率(実家後飲みした時もカルパッチョ頼んでた)、よく言われる猫は気まぐれ、途中でで来る明らかに違和感のある捨て猫の話、消えた金魚辺りですね。

体の件も猫が1年に何歳歳をとるかは知りませんでしたが、人に比べれば遥かに寿命が短いのは想像出来ます。


こんな感じでかなり伏線が多い為推理しやすく、子供を助けるシーンでは異類婚姻譚にありがちな元の姿に戻って子供を助ける→猫とバレて去るみたいな正体バレるのでは?と思いながら読んでいました。



伏線が多く、正直作者は最後のネタばらし前に正体に気づいて欲しいんだろうと思っていましたが、ネットの評価を見ると結構最後まで気づかず、いきなり正体が猫でした!でガッカリみたいな人が多くて驚きました。


父親が既に読んでいた為に電話で感想を話してみましたが、父親も最後まで正体に気づかず、ラストのそれはありなん?という感じだったそうです。


途中で自分で気づいた人はラストがすんなり受け入れられて評価が高め、そうでないとラストで急にファンタジー要素を持ってこられて困惑して評価が低い傾向がある様に思われました。
(まあ、何も考えずに人気小説として読み、何となく感動した!で高評価の人が割合でいえば1番高そうですが·····)


ラストも(人として)浩介の元を去るので評価が別れるみたいですね。

個人的には、人ではなくても一緒に居られ、真緒としては最高にハッピー、浩介としても間違いなくハッピー寄りなのでかなりハッピーなハッピーエンドだと思います。


異類婚姻譚として読んでいたので、最後が真緒が去るのは想像出来ていましたし、この手だと完全に再開出来ないパターンが多いので、むしろ猫として生まれ変わった後に再開出来ることに驚きました。


猫は命を9つ持つはそこそこ有名ですが、まさか落ちにこれを持ってくるのは想像出来ませんでしたね。

普通に捨て猫がどうにか生き延びて、人に化けて恩返しだと思っていましたが、よくよく考えればペットショップのシーンで真緒が捨て猫は死んだと断定しているので、納得です。


2-3.私の評価

めちゃくちゃオススメ!って感じではないですが、どちらかと言えば良い寄りで、無難にそこそこの小説を求めているならアリだと思います。

恋愛小説として良かった!ではなく、恋愛6割、推理4割って感じですね。


普段ほぼ恋愛小説を読まないのですが、恋愛小説としても比較的良い方かな?思います。

個人的に激甘の恋愛小説は読んでいて胸焼けします·····。



ただ、1つ納得がいかないのか、キャッチコピーの
「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」ってやつですね。

このキャッチコピー的には(まあ、企業が適当に作ったやつですが)女性から一定の評価が得られており、男性にも是非読んで欲しいというスタイルですが、(真緒を庇ってのことは言え)かなり酷い中学生活、その後のパッとしない人生を経験してきた主人公が自分のことを大好きで美人で教養もある元クラスメイトに出会い、多少の勇気を出したら上手くいく。なんというか、あまりにも主人公に都合が良いように感じます。

個人的には恋愛拗らせ限界オタクが、いつか自分も·····と夢見る運命的な出会い(白馬の王女様)って感じですね。


私もこんな都合の良い運命出会いしたいなぁ·····?






今回はここまでです。

正直ストーリーとしてはオタクが「デュフフ、真緒たん萌え~」とか言い出してもおかしくはない感じなので、これが女性受け良いのに違和感を感じますね。
映画版は松潤が浩介役だったらしいので、やはりイケメンが大事なのかなぁ·····?

後、私は画像を貼った方の表紙のを読みましたが、違う表紙の方は猫が書いてありネタバレですよね


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