紙オタクのオタク語り

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映画大好きポンポさん 感想

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皆さんこんにちは、アイヤイヤーです。
今回は映画大好きポンポさんの劇場版について語っていきます。



1.そもそも観てないよって方へ
2.感想










1.そもそも観てないよって方へ


去年どころか、私がこれまで観た映画の中で1番良かった作品です。
自信を持ってオススメするので、まずは是非観て頂ければ·····。

公開が約半年前であり、僅かながらまだ上映している映画館もありますが、基本的にはunextでレンタルする形になると思います。(以下URL)


https://video.unext.jp/?td=SID0061804



Web版(Pixiv)のは観たし·····という方も、劇場版ではWeb版に大幅に加筆修正されているので、是非ご自身の目で見て頂ければと思います。



以下ネタバレを含むため、まだ観てない方はご注意ください。
















2.感想


一言で言うなら、とにかく良かったです·····。


これまでそこそこ映画を観て来ましたが、間違いなくこの作品が1番好きな作品となりました。

11月にunextで初めて観ましたが、その後も3回ほど鑑賞しました。




伏線が凄かったり、BGMが良かったりと褒めるところは無限にありますが、この作品の最大の魅力はテンポだと私は思います。



場面の切り替え、移り変わりの描写が上手く(特に回想シーン)、これにより1画面で複数シーンの意味を持たせ、テンポが非常に良くなっています。

その結果、映画大好きポンポさん(原作)、映画大好きポンポさん(劇場)、MAISTERの3本の作品が僅か90分に収められています。
(因みにMARINEのトレーラーも本当に15秒です)


間違いなく90分なのですが、実際にはその倍近い程の内容の濃さです。


ポンポさんの原作も、6話という話数とページ数からは信じられないほど密度が濃く、テンポが良い内容となっています。
映画というある程度時間がかかるもので、テンポの良さを、内容の濃さで表現されているのに感動しました。
ポンポさんに言わせれば、ブヨブヨした脂肪だらけの映画じゃない!といったところでしょうか?




作品全体の話はここまでとして、ここからは冒頭から各シーンのオタク的感動ポイントを語っていきます。



①序盤のナタリーが水溜まりに着地する所


ジーンが初めてナタリーを認識するシーンです。

このシーンでは、ナタリーの後方にアラン(死んだ顔ver)が居ますね。


オタクなのでこういう細かいシーンが好きです。
1回目ではナタリーに視線が行ってる(誘導されてる)ため、全く気づきませんでした。




コルベットの助言


監督就任後のパーティーで、ジーンがコルベット(メガネの先輩監督)からアドバイスをもらうシーンです。


その映画を1番見てもらいたい人のために作る。そうすればフォーカスが絞られ、作品がボヤけたものにならない、という旨のものです。


このシーンでは、コルベットのアドバイスが進むと、フォーカスがポンポさんに絞られていき、他(コルベットやモブ)がボヤけていきます。


この時点で、ジーンがポンポさんのために映画を作ることが示唆されている訳です。




③リリーが振り返るシーン(撮影中)


ポンポさんが最も撮りたかった、リリーが振り返るシーンです。

原作(Web漫画版)では、カラーで書かれており、それまでのモノクロとの差により、リリーの振り向いた姿が際立っています。


アニメーション故、その再現は難しいと思われていましたが、本作では雲によって太陽が隠れる瞬間を作ることで、可能な限りモノクロからのカラーを演出しています。

原作のカラーシーンが再現できるとは思っていなかったので、初めて見た時は思わず烈海王になってしまいました。


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④編集作業中にジーンとアルベールが重なる所


撮影を終えたジーンは編集作業を始めるも、行き詰まってしまいペータゼンさんにアドバイスを求めます。
アドバイスを受け、映画の中に自分を見出すことで、ジーンの人生と作中のアルベールの人生がシンクロしていきます。


原作ではここからはほぼ存在せず、映画オリジナルの展開です。

このシーンにより、それまでただの映画の登場人物であったアルベールとジーンが重なり、この後の各シーンでのアルベールの行動が、ジーンのものでもあるようになります。


これにより、ほぼジーンが主人公であった原作とは異なり、ジーン、アルベール、後に出てくるアラン、そしてこの映画に出てくる全てのキャラクターと視聴者の物語となり、各自のアリアへと繋がります。




⑤アラン


ジーンがフォーカスを絞り、作りたいものを見つけたため、追加の予算が必要となり、そこからアランパートへと移ります。


単純に会議の内容、BGMともに盛り上がりの最高潮であり、観る度にボロ泣きしてしまうのですが、このシーンの凄さとして、クラウドファンディングや会議を中継していることが挙げられると思います。


クラウドファンディングは、正に夢を叶えようとする活動です。

会議を中継するのも、コロナによりZOOMが普及したことにより、より身近なものとなりました。


2021年だからこそ、新しい技術ながらも、適度に私たちの身近にあり、夢を叶える原動力として、これほどまでに相応しいものは無いようにすら感じます。




⑥ポンポさんとアランの会談


⑤のシーンの1部です。


夢と希望ではなく、夢と狂気の世界というのが良いですね。音楽を続けるアルベール、映画を編集するジーンを考えれば、間違いなく希望ではなく、狂気が相応しいです。


ポンポさんがジーンを育ているのは、逆源氏物語に近いようなところがありますね。


この近辺では、ポンポさんが分かりやすくプロデューサー業をこなしており、追加シーンの大変さを諭すシーンと合わせ、原作には無いプロデューサーとしてのポンポさんが垣間見れます。




ミスティアが追加脚本を読む所


それまでお調子者な感じのミスティアの、トップ女優の顔が垣間見えるシーンです。

オタクなので、こういう本当は凄いおちゃらけものが本気だすシーンに弱いです。


ミスティアが、キャストに名前を載せない理由を語るシーンで、背景にフランちゃンが居るのも、ファンには嬉しいです。




⑧ポンポさんがMAISTERを鑑賞する所


ポンポさんが立つ(扉を開ける)のはクレジットが終わってからであり、それはポンポさんが映画を夢中で観ていたといういうことです。


ジーンはポンポさんのために映画作り、ポンポさんはジーンの映画で感動することが出来ました。


これ以上ないハッピーエンドですね·····。












今回はここまでです。

言葉に出来ない感情の塊みたいなのはもっとあるのですが、それを語ろうとすると、オォ·····ォみたいな感じになるので、言語化できる範囲での感想となりました。
余談ですが、監督は私の大好きなゴッドイーターの監督を務めた方で、コルベットが好きな映画として挙げている、魔女っこ姉妹のヨヨとネネの監督も務めている方です。
これに気づいた時は思わずニヤニヤしてしまいました。

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