紙オタクのオタク語り

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何故グリクシスは敗北者なのか? mtg スタンダード 3/29追記

皆さんこんにちは、アイヤイヤーです。

私はグリクシスが大好きです。
しかし、悲しい事に今の環境ではグリクシスは弱く、ローグにしか過ぎません。


今回はグリクシスというデッキ(カラー)がどうして弱いのかという事について前環境(ラヴニカのギルド)に置ける立ち位置、その後発売されたラヴニカの献身、メタゲームの変化を元に考えていきます。





1.前環境のグリクシスの立ち位置
2.ラヴニカの献身による強化
3.今環境のメタゲーム
4.挑戦と敗北
5.1つの希望









1.前環境のグリクシスの立ち位置

前環境におけるグリクシスはメジャーなデッキではありませんでしたが、ディミーアコントロールを中心に赤をタッチしたタイプや二ヴミゼット、ボーラスとサルカン以外を呪文で固めた様なタイプのデッキが多く、tier3程度の立ち位置でした。

Ptラヴニカのギルドでの使用率はグリクシスコントロールとして9人で1.8%でした。

http://team-cygames.com/2018/11/15/5125/

こちらの八十岡プロが使用したり、

https://mtg-jp.com/coverage/ptgrn18/article/0031332/

公式のデッキテクの記事でも取り上げられ、ディミーアコントロールのバリエーションの様な立ち位置ながら注目度もそこそこありました。



環境としてはメタゲームを読んで構築する事で十分トップメタとも戦う事が可能でした。

私がmoでグリクシスミッドレンジを回していた限りでは赤単、セレズニアは厳しかったものの、それ以外は大体微有利~微不利の間程度でした。


www.youmoulove.work

前環境の中ごろに書いたものです。





2.ラヴニカの献身による強化

今年の1月にラヴニカの献身が発売され、新カードによる強化の恩恵をグリクシスは受けることが出来ました。

何を強化と思うかは人によりますが、私がグリクシスを使っている人なら強化と考える人が多いだろうと考えているのは以下の3枚です。

血の墓所、肉儀場の叫び、魔性


血の墓所は3色であるグリクシスとっては待望の土地で、これによりチェックランド(m10ランド)とショックランド(ギルドランド)の計6種が使えるようになりました。


肉儀場の叫びは人によっては黄金の死を採用するかもしれませんが、昇殿を満たしづらいグリクシスにとってはオール-2/-2に変わりなく、墓地利用やpig誘発を許さない肉儀場の方が効果的な事が多いでしょう。


魔性は1マナ軽く、アーティファクトも対象に取れるようになった代わりに色拘束がキツくなり、追放とライフゲインが無くなったヴラスカの侮辱です。

流石に違いが多い為、一概にどちらが良いとは言えませんが、1マナ軽いのは計り知れないメリットであり、除去の選択肢が多いのは良い事であり、対象も広いとなれば十分に使われるでしょう。

実際晴れる屋のリスト見ても魔性の方が採用枚数が多いです。


主なものはこの3枚ですが、その他にも3色デッキという事により、使える可能性があるかもしれないカード達が追加されました。



しかし、勿論強化されたのはグリクシスに限らず、前期で十分に強かったデッキ達も強化されました。


エスパーは吸収、ケイヤの怒り、屈辱、肉儀場の叫び、聖堂の鐘憑き、pwのケイヤ、2種のショックランド

ゴルガリはスゥルタイとなり培養ドルイド、ハイドロイド混成体とショックランド、型によっては成長室の守護者やゼガーナ

ネクサス系は荒野の再生、成長の螺旋、2種のショックランド

赤単は批判家刺殺に舞台照らし、tによる燃え殻蔦やリックスマーディ

白単は腐敗の陣形、ショックランド

青単はプテラマンダー、本質の把握



前環境でグリクシスより良い立ち位置であったデッキは大抵グリクシスと同程度かそれ以上の強化を貰っており、そうでないデッキ(セレズニアやジェスカイ等)は環境から大幅に数を減らしました


これはラヴニカの献身により格上の相手とのマッチアップが改善されてないorより厳しくなったということです





3.今環境のメタゲーム

今環境はここ最近のスタンダードの中でも極めて稀な程に主要アーキタイプが多数存在し、勢力と呼べる程使用率があるものだけでも

エスパーコン、スゥルタイミッド、赤単系アグロ、白単系アグロ、青単アグロ、シミック系ネクサス、ティムール荒野の再生、グルールミッド、イゼット系

と9つ存在し、その下にはラクドスミット、マルドゥアグロ系、ゲートコン系と様々なデッキが続いています。


グリクシスは間違いなく主要なアーキタイプではなく、いわゆる様々なデッキ(今期では主要なアーキタイプの多さ故に使用率が割れ、ローグとtier3の境界が曖昧ですが)に分類されます。


Mcクリーブランドではグリクシスミッドとしてのカウントで5人、1%の使用率でした。

そもそも母数が少な過ぎて比較としては怪しいですが、ptラヴニカのギルドから9人→5人と半分に減っているのは事実で、ネクサスが9人→71人、青単が16人→60人と大幅に増えている事を考えれば、アーキタイプの増加により大体使用率が低下しているものの、しっかりと強化されたり、メタゲーム的に有利であれば使用人数は増加する事が考えられる訳で、これはグリクシスの立ち位置が以前より良くなってはいないと考えられます。


またこの前のMf京都では1日目の使用率は公式に無かった為分からないものの、2日目への進出は4人であり、4/413で1%でした。


http://team-cygames.com/2019/02/25/5438/

Ptラヴニカのギルドでグリクシスを使っていた八十岡プロがmcクリーブランドでグリクシスを使わなかった理由が書かれており、スゥルタイやネクサス系に対してグリクシスコントロールが良い立ち位置でな無いとの認識を示しています。



これらを鑑みるに今のグリクシスの立ち位置は決して良くはないと考えられます。




また献身で追加されたカードにより新しいデッキも現れました。

主要なアーキタイプとしてはグルールミッドレンジとネクサス(荒野の再生系)でしょう。



グルールミッドレンジは序盤から攻めることが可能であり、速さもクリーチャーのサイズもグリクシス側を上回り、再燃するフェニックスは溶岩コイル、侮辱があるとは言え強力で、相性では不利と考えています。

Mf京都での活躍も踏まえ、これから増加する事が考えられます。



ネクサス(荒野の再生系)は荒野の再生、成長の螺旋、マナ基盤と献身により最も強化されたアーキタイプであり、シミックネクサスもバントネクサスに加え、ティムール荒野の再生やスゥルタイ荒野の再生等も現れています。

打ち消しやハンデスはあるものの、デッキメインエンジンである荒野の再生が一旦場に出ればバウンスでしか対処出来なく、グリクシスコントロールからすればかなりキツイ対面です。





4.挑戦と敗北

Mcクリーブランドが終わった辺りからグリクシスを使用したいと思い、アリーナで試し始めました。


まず初めに望みは薄いと考えながらも、ダメ元でbo1に挑みました。

以前の記事で何度も考察しましたが、bo1ではアグロが最も有利で、次点がコントロール有利で、ミッドレンジは成立が難しいです。


ミッドレンジ、コントロール、ボーラス+ミゼット+サルカンに全体除去沢山等様々なタイプを試しましたがどれも酷い勝率でbo1での使用は諦めました。

もしミシック帯のbo1で6割勝てるグリクシスを見つけた方が居たら教えて下さい。





そんな訳でbo3に取り掛かりましたが、まずは以前ブログに書いた前環境末期にmoで使用していたもの、サルカンを採用せずに正気泥棒、ボーラス、ミゼットのコントロール、晴れる屋にあったmoのコンペリーグ5-0レシピ等様々なものを試しました。


以下のデッキレシピはその内の一部です。

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しかし結果は全て惨敗。

各デッキ10マッチ程と試行回数は少ないですが、どのデッキも勝ち越しどころか負け越しのみで、5マッチも回せばデッキの弱さを感じました。




結果得られた事のうち幾つかまとめると以下になります


①グリクシスは2~3tの動きが弱く、受け身なアクションが多く、クリーチャーのサイズが小さい


②その為サイズを無視出来、2t目に事前に置けるオルゾフの処罰者を採用するも、赤単には焼かれ、白単には展開速度が間に合わなく、グルールにはトランプルでダメージ貰ったり、火力で焼かれたりとイマイチ機能しない


③二ヴミゼットを適切に採用するためには土地26+選択程度が必要である。サルカンの場合は環境が速く、3tサルカンをする余裕が無い。
またティムール荒野の再生程ミゼットを強く使えず、打ち消しを構えられない事が多くて返しで除去されやすい。


④虚報活動パッケージは前環境よりもエンチャントが割られやすいこと、こちらより長期戦が得意なデッキorアグロが多い為ハンデスが効果的に効く相手が少ない割にパッケージ占める割合が多く環境に噛み合わない。


⑤軍勢の戦親分は前環境では強力なフィニッシャーでしたが、環境の高速化によりそもそもが速くないグリクシスミッドレンジでは相対的に弱体化


⑥グリクシスコントロールはネクサス系への相性不利、スゥルタイへの相性悪化に加え、コントロールの代表がジェスカイ→エスパーとなりハンデスを手に入れた事によりコントロール対面への強化と向かい風


です。


考えれば考える程、試せば試す程グリクシスの弱さを理解していきました。





5.1つの希望

そんな中でべ選手のmf(gp)優勝を見て、私も頑張ろうと試行錯誤している内に1つのデッキが浮かび上がってきました。

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こちらがそのデッキの勝率です。

14戦と試行回数は少ないものの、ミシック帯のランクマッチで11-3、勝率78.6%と他のグリクシスより遥かに勝て、デッキとしての手応えも感じています。



www.youmoulove.work

3/29 追記こちらがそのデッキの記事です。









今回はここまでです。
グリクシスという好きなカラーリングながら、現環境での使用は厳しいと考えていたものの、僅かながら希望(かもしれない)が見えてきてテンションが上がっています。



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